アメリカの風力発電企業“ディープウォーター・ウィンド“が、同社のアメリカ最初の洋上風力発電施設である“ブロックアイランド・ウィンドファーム“に関して、ドローンを使った点検作業を行いました。
ブロックアイランドの5つの風力プラットフォームの点検作業に使われたのは“ULCロボティクス“社製のドローンで、船舶から発着陸を行いました。 ドローンには、タービンの支持構造と溶接部の詳細な映像を撮る為の高解像度“DSLRカメラ“が搭載されており、ドローンから得た情報を元に“キーストーン・エンジニアリング“社のエンジニア達が、風力プラットフォームの査定を素早く、かつ正確に行いました。
なお、今回ドローンが取得した映像とデータは、今後のフライトの比較データの基準値として活用される方針です。 ULCロボティクスのグレゴリー・ペンザ社長は次のように話しています。
「今回のディープウォーター・ウィンドとULCロボティクス社との共同作業は非常に満足出来る成果をもたらしました。当社のエンジニアチームと操縦者達は成長過程にある洋上風力発電市場により良いサービスを提供できるよう、垂直発着陸可能なドローンのプロトタイプを設計しています。この新しいドローンは、風力タービンの立地選びから、周囲環境のモニタリング、建設調査、緊急時の対応まで完全なサポートを行う事が出来ます」
また、ディープウォーター・ウィンドの運営・維持管理責任者であるジョン・オキーフィーは次のように話しています。
「今までの通常の点検では、エンジニア達が風車を長い梯子を使って上り下りする必要があり、危険で時間の掛かる作業でしたが、ULCロボティクスのドローンを使った点検では、その必要は無く、更に通常よりも詳細なデータを収集してくれました。信頼されるクリーンエネルギーの提供には、構造基板の検査がとても大事です。ディープウォーター・ウィンドは、洋上発電の先駆者として地域へのサービス提供を続けていきます」