アメリカのメリーランド大学の開発チームは、鳥や蜂の飛行パターンをドローンに真似させて、小さな空間を飛べるようにする研究が行われています。
1940年にアメリカの心理学者によって導入された“オプティカル・フロー“と呼ばれるアプローチ方法で、ドローンに鳥や虫が出来るような、小さな穴を高速でくぐり抜ける技術を身に着けさせようと研究しています。
実験で使用しているドローンはNDIVIA Jetson TX2 GPUを搭載したBbop2で、紙製のボードに空けられた様々な大きさ、不規則な形の穴を何度も通り抜けさせる実験を行っています。
ドローンは、開口部の手前で検知写真を数枚撮り、写真から3Dモデルを組み立てる事によって穴の形状、深さを把握します。そして、秒速2mの速さで穴の中を飛び抜けます。
開発チームはドローンがこれまでの実験で85%の成功率を獲得していると話しています。現在はまだ基礎段階の研究ですが、これが近い将来、どのように発展し、娯楽用または商用ドローンへ適用されるのか期待されています。