コンテストで優勝したファーストレスポンダーを手助けするドローンをサリナ社が製品化

更新日: 2018.12.06 公開日: 2018.09.28
img

サリナ社のDV8 TECHチームが開発した新しいドローンは、ファーストレスポンダー(被災者や負傷者を緊急で対応する人)を手助けする製品です。

 

2018年1月に、同社は国立標準技術研究所が実施した無人航空機システムとペイロードのコンテストに参加しました。同社とその他9つのチームに、それぞれ20,000米ドルと3ヵ月の期間を与えられました。

 

同社はコンテストで、荷物を約9キロまで携行でき、長時間飛行可能な人命救助用ドローンを製作しています。 無人システム専門家であり、同社代表のドビート・トレーシー氏は「コンテストに参加するために、ドローン飛行時の騒音を記録する必要がある」と述べました。

 

また、現在のところ一般的なドローンは約20分の飛行が限界で、軽量カメラほどの重量でしかドローンに搭載できない問題点を指摘しました。

 

同社は飛行時間を延ばし、搭載できる重量を増加するための方法を模索し、ハイブリッドガソリン動力モーターとバッテリー用バックパックを使用することで、問題点を解決しようと考えとのことです。

 

さらに「携帯電話の回線が切れたり、回線が混雑したりしていると、非常事態が起きたときに通信を妨げる恐れがある」という改善点を見つけました。

 

その原因として「一般的に使用されているLTEは携帯電話と同じ回線を使用する」と同氏は考えました。 そこでスタンドアローンの携帯電話ネットワークを搭載し、応答時間を迅速にさせることで、ファーストレスポンダーとのコミュニケーションを円滑にすることが実現しています。

 

また、人命救助用ドローンにGPS追跡機能を搭載し、RBGカメラで被災者の居場所を確認できるように改善し、ファーストレスポンダーが現場到着する前に、人命救助機器をドローンで運び、被災地まで届けることも可能にしました。

 

同氏は「我々は、海で溺れた人を救助するため、救命具やAEDなどを海に落下させ、人命救助を手助けできる」と付け加えています。

 

同社はバージニア州で開催されたコンテストにて人命救助用ドローン製品を披露し、「他社を圧倒し、今後注目を集める企業に成長する」と評され、優勝しました。

 

優勝後、「他社と競争するよりも、我々の製品で多くの人を助けたいと思う気持ちが原動力である」とトレーシー氏はインタビューの最後で述べています。