「DroneTracker」でドローンの「群れ」の中に紛れ込んだ「スパイドローン」識別が可能に

更新日: 2018.09.25 公開日: 2018.09.25
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ドローン関連のセキュリティ製品を手掛けるDedroneは9月19日、同社のドローン管理アプリ「DroneTracker」をアップデートし、単一ユーザーが操縦するドローンをすべて検知する機能を追加しました。これにより、同一ユーザーが操縦する複数のドローンの中に、悪意の第三者が操縦するドローンが紛れていても、それを検出することが可能とのこと。

周囲で飛行するドローンを検知できる管理ソフトは他にも存在しますが、複数のドローンの中で、どれが単一ユーザーによって複数運用されているのかを見分ける機能は、DroneTracker独自のものとなります。

近年、ドローン管理システムで飛行軌道周辺のドローンを検出可能になったことは、ドローン飛行の安全性を飛躍的に向上させる結果を生みました。それに比べて、単一ユーザーが操縦する複数のドローンを見分けられるようになったことは、いささか地味なように思えるでしょう。

しかし、単一ユーザーによる複数のドローン操縦は次第に実用化されつつあり、これらのドローンのセキュリティ面での弱点が取りざたされています。

米国ネバダ州の都市リノでは、政権主導のドローン運用実験の一環として、ハリケーン被害状況の調査でマルチドローン操縦を導入しました。また、オーストラリアの通信事業者は、災害復旧に役立てることを前提に、既存のLTE回線を利用して実験中です。

行政側が被災状況調査に数十ものドローンを実際に導入するとなると、地上で救援活動にあたる人々は、その中に第三者のドローンが紛れ込んでいないかを見分ける必要があります。そこで活躍するのがDroneTracker 3.5です。ドローンの通信方式などから単一ユーザーが操縦するドローンを検出し、万が一第三者のドローンが紛れ込んでいても的確に見つけ出してくれます。

Dedroneのジョエル・ランプレクトCEOは「セキュリティの専門家の間では、マルチドローンの中に悪意の第三者が簡単にドローンを紛れ込ませ、情報を盗み得ることが話題となっている。最新版のDroneTrackerでは、これらの悪意あるドローンを簡単に見分けることが可能だ」と、そのセキュリティ機能に自信を見せています。

今回のアップデートでは他に、飛行速度検出機構・現在位置検出機構の改善、ドローンの機種検出対象の拡大、ユーザーインターフェースの再設計なども行われています。

ドローンによる探索や救助活動をより効果的に行うには、ただ単により多くのドローンを自在に操ればいいというわけではありません。それぞれのドローンの作業範囲で何が起きているのかを適切に観察し評価するツールが必要です。使用するドローンの機体数が増えれば増えるほど、セキュリティ面でのリスクも高まります。その意味で、DroneTrackerは目まぐるしく発展するドローン産業のニーズにしっかり応えられているのかもしれません。