気軽にドローントークを交わせる「第9回ドローントークPIT」が2018年8月3日、PwCエクスペリエンスセンターで開催されました。今回のテーマは「ドローン×manavi 〜ドローンを学ぶ、ドローンで学ぶ、ドローンから学ぶ〜」です。
「学び」がキーワードとなる今回は、ドローンから学んだことや、ドローンのプログラミング教育への活用などが紹介されました。
福島県田村市ではドローンによる地域活性化に取り組んでいます。同市産業部商工課の鈴木琴音さんは2018年3月、“ドローン担当”に任命されており、「ドローンといえば田村市と言ってもらえるよう盛り上げたい」と意気込みを語りました。
同市では、高校生がドローンによる映像撮影を学んでおり、以下のような取り組みが行われています。
・イベント空撮
・ビールの主原料「ホップ」の収穫時期を上空から確認する
また、文部科学省は2020年から小学校でのプログラミング教育を必修化しますが、そのプログラミング教材として脚光を浴びているのがドローンです。
ORSOの坂本義親社長は「論理的思考と創造性を育むコンテンツになる」と語っています。
ORSOはITサービス開発とドローン利活用推進を手がける会社で、ドローンプログラミングを学べるスマホアプリ「DRONE STAR(ドローンスター)プログラミング」を開発しています。
会場では、トイドローン「TELLO」対応版のデモ画面や、飛行映像を公開しました。また、小学校での体験会の様子を報告しました。
同アプリでは、ドローンの動きを想定して「前進」「上昇」などの機能ブロックを配置し、クラゲやウサギなどの動きを実現できます。その他、動画撮影機能で実際の動きを検証することで、ドローンの動き方について改善を重ねることも可能です。
ドローン研究に携わる慶應大SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表は、ドローンを飛行させるためには、以下の点を考えていく必要があると語りました。
・各種規制の解決方法
・安全運行
・周囲への配慮
ドローン業界は社会への定着を目指し、試行錯誤を重ねています。未来を見据えた“学びと挑戦”が今、注目されています。