5G通信とスマートドローンを日本酒作りに活用 KDDIらが実証事業開始

更新日: 2018.09.21 公開日: 2018.09.21
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KDDIは、次世代移動通信システムである「5G通信」と、長距離飛行可能な「スマートドローン」を日本酒造りに活用する実証事業を、会津若松市で開始しました。

この実証事業は、野村総合研究所が総務省から受託した「郊外において高速データ伝送やIoTサービス等を支える次世代モバイルシステムの技術的条件等に関する調査検討」の一環として行われます。

KDDI、野村総合研究所、会津アクティベートアソシエーションが実施し、会津よつば農業協同組合、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターなどが協力して行うものです。

これまで、日本酒造りには以下の難点がありました。

・米作りは田んぼ全体の生育状況を把握するのが難しい
・米作りの際に肥料の調整が難しい
・酒造りの職人である杜氏(とうじ)の後継者が不足しており、醸造管理の知識が失われてしまう

そこで、5G通信とスマートドローンを活用することにより、酒造りにおける作業の効率化や負荷の軽減を目指します。

今回の実証事業では、5G通信やスマートドローンなどのIoTソリューションを利用し、酒造りの工程のうち、「米作り」、「酒造工程」、「配送」、「プロモーション」において、以下のような試みを行っていくとしています。

・「米作り」では、KDDIの4G LTEネットワーク通信とスマートドローンを使用して、遠隔から田んぼ全体の生育状況を把握するほか、スマートドローンで稲の葉を撮影し、その色を解析することで、収穫時期を予測する予定です。

・「酒造工程」では、「もろみ」の管理を各種センサーで観測し、記録します。これにより、これまで経験や勘に頼っていた酒造りの知識を、文章や図表などで説明できる知識として定義し直します。また、もろみの熟成については、5G通信を利用して4K映像を送ることで管理する予定です。

・「配送」では、日本酒の輸送時に、バッテリー内蔵型のRFID温度ロガータグを同封します。これにより、輸送中の日本酒の温度をリアルタイムで監視することが可能です。

・「プロモーション」では、4KVRを活用し、消費者向けに醸造工程の体験型PRを実施します。また、海外向けのPRでは、翻訳した動画などを配信予定です。

会津若松市とKDDIと野村総合研究所、会津アクティベートアソシエーションは、この実証事業を通じ、地域課題解決の実装モデルとなる取組みを進めていくとしています。