アイスランドでドローンによるフードデリバリーサービスを手掛けるイスラエル企業Flytrexは9月5日、米国ノースダコタ州のゴルフコース「King’s Walk」においてもドローンによるフードデリバリーサービスを開始しました。
Flytrexが米国でもドローンデリバリー事業を計画していることは7月に当サイトでもお伝えしましたが、それは政府主導のドローンプログラムの一環として、ノースカロライナ州でアイスランドと同様に市街地でのドローンデリバリーを行うという内容でした。
実は8月、密かにKing’s Walkでドローンデリバリーの実験が行われていたようで、その模様はFlytrexが公開した上記動画で確認可能です。
非常に広大な敷地を持ちつつも、その大部分にインフラが行き届いていないゴルフ場という環境は、ドローンデリバリーにうってつけと言えるでしょう。公道や住宅地を飛行するときに比べて遮蔽物がはるかに少なく、最短距離を飛行可能な点も魅力的です。
また、車両で届ける場合には常にプレイヤーと衝突の危険性がありますが、ドローンデリバリーではそれも回避されます。
Flytrexはこの数年、精力的にドローンデリバリー技術の確立に取り組んできました。2017年にアイスランドで世界初の自律型ドローンデリバリーシステムを発表し、その後2018年に入ってからは、米政権主導のドローンプログラムでMatternetやZiplineと協力し、ドローンデリバリーのテストを行っています。
ノースカロライナとゴルフ場での試みがうまくいけば、将来的は全米でデリバリードローンが飛び交う様子が見られるようになるかもしれません。