ミシガン州に本拠を置くGreat Lakes Drone Companyは、FAAがドローンによるライトショーの許可を与えた数少ない米国企業の1つとなりました。他に許可されているのは、2018年8月現在、IntelとFireflyの2社だけです。
7月26日にウィスコンシン州で行われた毎年恒例の航空ショー「EAAエアベンチャーオシュコシュ」では、オーケストラの「God Bless the USA」演奏に合わせて、ハート、鷲、米国国旗を60機のドローンで表現しました。
これまで平昌五輪開会式やIntelの50周年記念など、ドローンによるライトショーが行われていきましたが、音楽との完全なシンクロは初の試みです。Great Lakes Drone Companyは、2017年12月にAirVentureと提携し、オシュコシュでのライトショーを行う準備をしてきたとのことです。
AirVentureの広報担当者は「これは我々にとって新たな試みで、航空ショーのコミュニティ全体にとってみても新しいものです。FAAはこれまで、航空ショー内でのドローンライトショーの実施を許可したことはありませんでした」と今回のライトショーについて語っています。
7月28日には、オシュコシュ空港で再びドローンライトショーが行われました。各ドローンはそれぞれ特定のルートを飛行し、曲の特定の位置で色を変化させるように事前にプログラムされており、パイロットと1人とノートPC1台で完全に制御されていたようです。
ドローン自体はカスタムメイドで、重量は約13.5キログラム、最大7,000ルーメンのLEDが搭載されています。
クイン氏はドローンライトショーについて「ドローンを使えば花火よりも自由な表現が可能になる。また、花火のような騒音もない。そのため音楽を大きくフィーチャーできる」とさらに太鼓判を押しています。
今後航空ショーでは当たり前のようにドローンライトショーが行われ、花火大会ならぬ「ドローンライトショー大会」が開催されるようになるかもしれません。
(画像:Great Lakes Drone Company)