関西テレビ放送は2018年5月29日、日立造船と共同で5月15日に実施したドローンによる地上波測定試験に成功したと発表しました。
この試験では、日立造船の他、電気興業、リーダー電子、精工技研が協力しました。
試験の内容は関西テレビが有する電波測定装置を、日立造船が開発を行った自律飛行ドローンに積み込み、日立造船の工場敷地で、生駒送信所からの電波の電界強度と受信品質を1メートル間隔で高度30メートルまで自動的に計測しました。
試験では短時間での計測に成功したことが確認できました。全国の放送局においてドローンが撮影目的でよく使われていますが、自律飛行するドローンを使用した電波測定の試験は初めてといいます。
関西テレビでは、電波測定にドローンを用いることで、通常時だけではなく災害時でも迅速で安全に電波測定が可能となることをめざし、2017年から市販のドローンを使用した基礎的な試験を行ってきました。
同社では、これからも測定機器の小型化などに取り組み、高度な操縦技術が不要で安全かつ短時間に電波測定ができるように、関係各方面とともに試験を行い、“ドローン電測”の実用化をめざすとしています。
なお、今回の試験の詳細は、2018年6月5日に開催された“カンテレ テクニカルフェア2018”で発表されました。