ドローン利用で那須町が包括連携協定を締結 住民サービスの向上へ 栃木

更新日: 2018.06.12 公開日: 2018.06.26
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栃木県那須町は2018年5月29日に、ドローンの研究開発と普及に取り組んでいる一般社団法人 次世代無人航空機技術革新機構NUIと“ドローンを利用した包括連携に関する協定”を締結しました。

この協定では、ドローンを使用した地域の活性化と住民サービスの充実を実現することを目的としています。

NUIは、那須町の廃校を使用してドローンを操縦する教習所の運営を行っています。NUIでは今回の協定を機会として人材育成とともに、災害発生時の被害状況の確認や農薬の散布、渋滞の模様を撮影するなど、様々な利用方法を探ることにしています。

なお、那須町は、2016年度に荻原理事長が社長である株式会社荻原工務店(東京都中央区)と“災害時でのドローンによる情報収集業務に関する協定”も締結しています。

ドローン事業を同社がNUIに移管したことに伴って、今回、より広範囲な内容で協定を締結し直しました。

NUIは「高齢者の住宅へ薬を配達したり、危険な登山道で自律して飛行したりといった実証試験に取組んでいきたい」と話しています。

調印式は那須町役場で開かれ、荻原理事長と平山幸宏町長は「目的に向かってお互いに連携の強化に努力していく」と表明しました。

協定で用いられるドローンは、那須塩原市にある荻原工務店の北関東事務所をメインに稼働するといいます。