アイスランドのネット通販大手Ahaは、2017年からイスラエルのFlytrex社と協力して世界初の自律型ドローン配送サービスを開始し、首都レイキャビクで運用を続けていますが、 BBCによると、Ahaは今後2年間でドローン配送サービスをさらに拡大する予定にあるとのことです。
Ahaはアイスランド政府から、首都周辺の13のルートに沿って航空輸送を許可されています。さらに、同社には最大700メートルの迂回路をカバーする許可も与えられています。
これにより、Ahaはレイキャビクの約半分をドローンでカバー可能となり、他の小売業者に対して大きなアドバンテージを得る結果になっています。
ただ、当然のことながら、依然としてプライバシー問題と人口密集地域での誤動作に関する懸念があるため、政府関係機関による管理のもとでの運航となっています。
自宅周辺をドローンが飛び回ることに対して、必ずしも歓迎するという人ばかりではありません。これまでも、市街地を使ったドローンの運用実験の際は、地元住民の支持を取り付けることが最大の懸案事項となっていました。
しかし、Flytrex創業者のヤリフ・バッシュ氏の考えは違うようです。「ドローンが時速50キロで飛行していると、普通に生活している分にはほとんど見えません。あたりまえにドローンが飛んでいる生活にレイキャビクの住民が慣れるのは案外簡単なことだ」と自信をのぞかせています。
バッシュ氏は続けて「はじめてiPhoneを見たときに未来を実感したように、夕食の準備を忘れても、15分で届けられる未来があってもいい」とドローン配送の未来についても語りました。
ドローン配送は標準的な配送方法より環境に優しいだけでなく、交通状況に縛られず、時間やコストを削減できます。幸いにも、レイキャビク市民は、賛否両論を自分の目で判断するために、ドローン配送を実際に注文可能です。