東京都多摩市のパワービジョンジャパンは、水上移動型ロボットドローンの“パワードルフィン”を2018年9月に発売すると発表しました。
“パワードルフィン”はトビウオ型の形態をしており、先端に可動型のカメラを取り付けることができ、魚と同じ視点から、水上と水中の動画を撮影することが可能です。
サーフィンをはじめとして、海のレジャーへの利用を見込んでいるほか、コンテナを使用したエサ撒き機能を利用して、養殖漁業への応用を図る考えです。
同ドローンは遠隔で操縦し、操作可能な範囲は1キロメートルです。全地球測位システムGPSを搭載し、事前に希望するルートを指定すれば、そのとおりに自律して移動します。
毎秒5メートルの巡航速度で、フル充電によって2時間まで稼働することができます。電池残量が少なくなった場合、それを検知して自動的に出発地点に戻る機能も備えています。
大きさは長さ52センチ、幅12センチ、高さ23センチメートルで、重さは約5キログラムです。価格については10万円以下にとどめる予定としています。
また、同ドローンは曳航したコンテナを回転させることができ、魚にエサやりを行える機能も持っており、魚の養殖の生簀(いけす)などでも応用することが可能となっています。
生簀内を決められた進路で移動させれば、魚に平均してエサを撒くことができ、魚の品質向上や、エサ代の費用削減が期待できるとしています。また、特定の場所にエサやりを行うこともできるということです。