災害時の状況確認に 多久市消防団が「ドローン隊」を結成 佐賀県

更新日: 2018.05.31 公開日: 2018.06.14
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災害発生時に、無人航空機ドローンを利用して災害発生現場の状況確認などに活かそうと、佐賀県多久市の消防団が「ドローン隊」を結成することとなりました。

多久市役所で2018年5月7日に行われた辞令交付式では、市消防団の陣内成和団長が市役所に勤務しており、ドローンによる観光向け映像の撮影も手掛けている江打邦彦さんをドローン隊の指導を行う団員として任命しました。

災害発生現場における状況確認や、行方が分からなくなっている人の捜索のために、消防団がドローン隊を組織するのは、県内としては初めてで、団員の募集を行って今年度中に運用を開始することを目指しています。

江打さんには30年以上に渡って、エンジン付きのラジコンヘリコプターを操縦してきた経験があり、多久市内の地形や空に関する知識も豊富に持っています。

「ドローン団員」に任命された江打邦彦さんは「ドローンを飛ばすには航空法や電波法など様々な知識が必要になるので、そういったことをドローン隊のみなさんに分かってもらえれば嬉しい」と話しています。

多久市市長の横尾俊彦氏は「ドローンにマイクとスピーカーを積んで、避難誘導などにも役立てていきたい」と話しており、ドローンの今後の利用に期待を込めています。