災害発生時などに小型無人機“ドローン”を活かす、豊川市職員で編成された市の防災ドローン航空隊による飛行訓練が2018年5月10日、同市萩町にある音羽運動公園で実施されました。
2018年度になって新しく隊員として編入された区画整理課やスポーツ課の職員などの15人が、ドローンについての法律を学習したり、操縦の練習にあたったりする取り組みが行われました。
同隊は、2017年度に17名の消防職員などで結成され、2018年度には新しく15名の隊員を追加し、新規隊員を加えて計32人の体制となりました。
訓練は、災害時などでのドローン利用のために必要とされる基礎的な知識や技術を習得することを目的として実施されました。
具体的な訓練プログラムとして、航空隊の運用概説、運用指針の説明、航空法などの基礎的な知識の習得や機材についての説明、飛行訓練などが含まれました。
訓練で操縦にあたった、区画整理課に勤める佐々木博文係長(51歳)は「思っていたよりも落ち着いて操縦することができた。できるだけ早く業務に生かすことができるように努めたい」と話しました。
市によりますと、同隊の災害発生などでの出動の実績はまだないとのことですが、火災現場で出火原因を調査することを目的として、数度の出動実績があるといいます。