オハイオ州で”ドローン宅急便”の運用実験 米政権のドローンプログラム

更新日: 2018.05.31 公開日: 2018.05.31
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米オハイオ州の運輸会社Workhorse Groupは、トランプ政権主導のドローンプログラムに参加し、ドローンによる貨物宅配の実験を行うことを発表しました。

Workhorseのテストプログラムはオハイオ州の都市ラブランドにて行われ、住民はWorkhorse Ares Drone Package Deliveryアプリを使用して、ドローン宅配を受注できるようになります。

Workhorseは、倉庫や専用打上げハブからドローンを飛行させるわけではなく、地上を走る宅配用トラックからドローンで各配送先に宅配するというシステムを採用しています。

トラックは長距離をカバーし、ドローンは短距離を素早く行き来するこの方式こそが最も効率的な配達モデルになるとWorkhouseは考えています。

Workhouseのスティーブ・バーンズCEOは「今回の実験により、物流業界の輸送方法は長年に渡って使われてきた方法を一新することになる。まさに革命的な瞬間だ」と今回の実験について意気込みを語りました。

同社が使用するドローンHorseFlyは最大時速80kmで飛行し、4.5kgの荷物を最大30分間運ぶことができます。ドローンはGPSと赤外線カメラの情報を元に自律的に飛行し、着陸とともに荷物を放します。

荷物を放す瞬間は、リモートオペレーターによって常に監視されます。問題がある場合は、オペレーターは簡単にドローンを適切な位置に移動させることができます。今回の実験では、Workhorseのトラックドライバーは常にドローンの視認範囲にいることになるため、規制の範囲外の運用も許可されれば可能な今回のプログラムにおいては、少々堅実な部類の実験になります。

Workhorseのアプリでは、ユーザーは地図上のエリアをタップし、配送ステータスを確認し、ドローンの着陸場所を自由に指定することが可能です。Workhorseは、昨年UPSと提携し、フロリダでもこのシステムをテストしています。

(画像:Workhouse Group)