配車サービスや食品配送サービスを手掛けるUBERは5月24日、ドローンタクシー「UBER ELEVATE」の研究開発拠点を今秋パリに開設することを発表しました。
Advanced Technology Center in Paris(ATCP)なるこの拠点は、UBERが北米以外で初めて開設する研究拠点で、AIアルゴリズムや航空交通コントロール分野の研究研究に2000万ユーロ(約25.6億円)の予算が投じられる予定です。
2016年にスタートしたUBER ELEVATE事業は、従来のUBERの配車サービスのようにユーザーがスマートフォンから予約を行うと、自動運転のドローンで目的地まで行けるというサービスです。
現在2020年のテスト飛行、2023年の実用化を目標に開発が続けられています。
同所での研究は、1794年に設立された世界最古の専門科学教育機関エコール・ポリテクニークと連携して行われます。パートナーシップの契約期間は5年間とのことです。
UBERのダラ・コスロシャヒCEOは「フランスは世界の航空産業で主導的役割を果たしており、一流のエンジニアも数多く存在している。UBER ELEVATE事業を実現させるためには理想的な場所だ」とフランスを拠点に選んだ理由を語りました。
また、コスロシャヒ氏は23日にフランスのマクロン大統領と会談しており、拠点選定の背景には、フランスをグローバル企業の技術的拠点として誘致していくマクロン政権の方針も絡んでいるのかもしれません。