米航空メーカーテキストロン・システムズは、同社の次世代ドローンテストの基盤として、新型ドローンX5-55を発表しました。
X5-55は、水平飛行から垂直飛行へ迅速に移行できる垂直離着陸機(VTOL)として設計されました。
ベクトル・フライト・コントロールと電気推進が、この機能を担っています。独立して駆動する4つのローターが巧みに動きを変え、垂直飛行と水平飛行間のより迅速な移行を可能にしています。
これらの機構から、X5-55は、風の強い天候でもより安定した操縦が可能になっています。悪環境下でも安定性があるということは、良環境下ではさらにダイナミックな飛行が可能になるということです。
また、X5-55が目指しているところは、一定のスピードで飛ぶ標準的なドローンではなく、よりダイナミックな加速や動きであるとのことです。
X5-55は幅12フィート、重さ55ポンドで、2時間の連続飛行が可能であるとされています。コントロールシステムは、様々なシチュエーションに合わせて柔軟なカスタマイズが可能になっています。
テキストロンのドローン製造は、今後大きさを自由に変えての製造を目指しているとのことです。ハイブリッド式で運搬ができるような大型から、電気式で小回りの利く機体まで、柔軟性のある製造が目指されています。
また、設計の保守や運用をより簡単にする方法も考慮に入れているとのことです。目的は、作業に必要な地上人員を削減することです。
X5-55は、利用シチュエーションや需要が指数関数的に跳ね上がっている自律型ドローンの発展への入り口に過ぎません。この計画がうまくいけば今後、かつて20世紀に思い描いていたような21世紀の未来がより近づくことになるかもしれません。