業務用ドローンを利用した問題解決方法を提供しているブイキューブロボティクスは2018年3月28日、ドローンでの災害時の物資運搬という視点から、ドローンを利用したいちごの運搬を検証する試験を実施しました。
これは農園から摘んだばかりのいちごを、宿泊所にドローンを用いて運搬するというものです。
検証試験では、災害により道路が寸断されたというシナリオで、木之内農園から宿泊所の蘇山郷に、摘んだばかりのいちごをドローンに積み込み、運びました。
8パックのいちごをドローンに載せ、ドローンは自動的に離陸して事前に設定されていた約1キロ離れた宿泊所に約7分かけて飛行し、自動的に着陸しました。
運搬では、いちごの形状を崩さず、目的地まで無難に運搬できることを確認しました。
この検証試験は、「食農グリーンツーリズム」のコンセプトのもと、農林中央金庫、リクルートライフスタイル、ABC Cooking Studio、農協観光が、2016年に発生した熊本地震で被害を受けた熊本県と大分県の復興を継続して支援することを目的として支援事業を創設したもので、ブイキューブロボティクスが同事業に参画して実施されたものです。
2016年の熊本地震の際は、道路が遮断されたため、農家がいちごなどの生鮮品を止むを得ずに廃棄せざるを得ないことがあったといいます。
ブイキューブロボティクスでは実用化の時期は未定としていますが、ドローンを利用していちごを新鮮なうちに消費者まで届けるなど、災害発生時でも農産品の出荷ができることを目指すとしています。