デンソーは2018年4月10日に、ドローンを利用した測量事業へ今年度中にも参入すると発表しました。
デンソーは測量機器や計測器を販売する岩崎(札幌市)に出資を行い、ドローンで上空から撮影した映像を基に土の容積などを分析し、ユーザーに情報提供を行う事業を展開します。
建築や土木の業界では、人手不足が慢性化しており、ドローンを用いた技術によって省力化に対する需要の取り込みが急務となっています。
デンソーは測量事業の展開にあたって、このほど岩崎におよそ1億5,000万円の出資を行い、出資の割合は5%あまりの見込みです。
デンソーでは、全地球測位システムGPSが使用できない場所であっても、自動的に飛行することが可能であるなど、産業用として高性能なドローンの開発を行っています。
さらに、自動車開発で磨いた技術をもとに、人工知能AIを応用した画像解析の技術にも優位性を持っています。
岩崎は、ドローンを用いて上空から撮影した映像をもとにして、三次元の測量データを生成するi-Constructionに対応した問題解決手段を提供しており、土の容積などを分析する手法を有しています。
今後、両社が有する独自の知見を組み合わせ、ドローンを利用した測量事業を幅広く展開することにしています。