中国のドローンメーカーEhangは4月29日、西安で1,374機のドローンによる光のパフォーマンスに成功し、ギネス世界記録に認定されました。飛行経路をプログラミングされたドローンは巧みに編隊飛行し「1374」の数字や、動物の姿を夜空に映しました。
パフォーマンスは中国の対外開放政策「改革開放」の40周年を祝う式典の一環で、認定されたパフォーマンスはそのリハーサルでした。
2日後の5月1日には観客を入れて本番のパフォーマンスが披露されましたが、リハーサルとは違いドローンの隊列は乱れ、文字も読み取れなくなってしまいました。
また、制御不能になったドローンが1機墜落した模様も報じられています。
失敗の原因には、多くの観客が撮影しようと掲げたスマートフォンによる電波干渉があったのではないかと見られています。ともあれリハーサルでは成功したため、ギネス記録には無事認定されました。
ドローンの同時飛行数の最高記録は、これまでEhangが保持しており、2017年2に1,000機、2017年12月に1,180機と、記録を伸ばしていましたが、2018年3月の平昌五輪開会式において、Intelがこれまでの記録を上回る1,218機のパフォーマンスを行いその記録は破られました。
ギネス記録はEhangのままでしたが、機体数で負けており、また中国政府の後押しもあり今回のパフォーマンスと相成りました。中国財務省は今回のパフォーマンスにあたり、Ehangに約160万ドルを提供したとのことです。