ドローン・レーシング・リーグ(DRL)は、DRL世界選手権で冠スポンサーを務める保険会社アリアンツとの契約を5年間延長したことを発表しました。
また、フランスのテレビ局Groupe ABともメディア配信でパートナーシップを結び、2018年のDRL世界選手権シーズン開幕戦をフランス・ニースのサッカースタジアム、アリアンツ・リヴィエラで開催することになりました。
DRLは2015年にニコラス・ホルバチェフスキによって設立されました。地下駐車場で自主的に行われていた大会は3年間で大きな注目を集めるようになり、世界中から猛者が集う一大eスポーツイベントとして、ESPN、ProSieben、Disney XDなどの放送局を通じ75カ国以上で放送されるまでに成長しました。
2018年シーズンは、6月16日のニース大会から開幕します。同大会はフランスで初めてのプロドローンレースとなり、Groupe ABによってフランス全土に中継されます。 7月28日のミュンヘン大会を経て、9月にサウジアラビアで開催される最終戦へと続きます。
ホルバチェフスキ氏は「2015年にDRLを立ち上げたとき、様々なスポーツやメディア関係者と会うたびに、eSportsはスポーツではないと力説されていました。しかし見てください、現在我々はESPNやFOXスポーツで放映されています。視聴者層も幅広いです。例えばDisney XDはファミリー層や10代が対象ですし、ESPNは35歳から60歳の男性がメインターゲットです。DRLは両方のチャンネルで成功しており、あらゆる年齢、性別、背景の人々に受け入れられるキャパシティを持っています」とドローンレースの魅力を語っています。
またホルバチェフスキ氏は、ドローンレースのさらなる魅力として、「デジタルと現実のはざまに立っている」点を挙げました。
ドローンレースはコントローラーを用いてプレーするという点で、eSportsの要素を多分に含んでいますが、飛行しているドローンは現実のものです。
また、レースで時速約130キロで飛行するドローンを見た後、シミュレータを起動すれば、まったく同じコースのデジタルレプリカ上でフライトシミュレートすることも可能です。
デジタルと現実の間をシームレスに移動することができる点で、ドローン・レースはeスポーツの中でも非常にユニークな存在となっています。
(画像引用:https://thedroneracingleague.com/)