映像解析とデジタル地図作製を手がけているアクアコスモスは2018年3月22日、ドローンで撮影した画像から三次元地図を生成するサービスを開始すると発表しました。
同社が解析を行った地図と専用のソフトウェア連携によって計測が容易となり、他の情報の埋め込みや、他の画像との連携も簡単に行えるようになります。
同社では土木、測量分野での需要を予定し、初年度で100セットの販売を目指しています。
このサービスはスカイCVサービスと呼ばれる、アクアコスモスの親会社である岩根研究所が保有するカメラの位置と向きを高い精度で算出するCV解析技術を応用しています。
サービスの利用者は、アクアコスモスが推奨しているカメラとGPS専用キットをドローンに搭載し、撮影した画像を同社のクラウドに送って解析結果を受け取る仕組みです。
岩根研究所の技術を用いることで、これまでのレーザーによる測量より、簡単に三次元化できるといいます。
専用ソフトを使用することで、今まで見るだけだった画像を三次元による計測、画像上へ情報の割り当て、模擬試験などができる三次元地図として、利用することが可能となります。
クラウド方式のアプリケーションも利用でき、スマホやタブレットで遠隔地でも共有が可能で、初期費用は30万円〜100万円としています。
政府も未来投資会議で、公共工事でドローンを利用して三次元データを取得し、建設工事の作業効率化を図ることを目指しており、同社の事業には有利な状況になりそうです。
岩根社長は「地上や空撮の三次元空間データベースを作成する第一歩になる」と話しています。