ソフトバンク 山岳救助向けドローン無線中継システムの実証試験を実施へ

更新日: 2018.05.14 公開日: 2018.04.26
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ソフトバンクは、冬山や山岳地域での遭難者の救助を目的とするドローンの無線中継システムの実証試験を、北海道で4月下旬から開始すると発表しました。

同社では、これまでに2016年8月31日〜2017年3月31日までの間、通信機器を積んで係留された気球とドローンを使用した遭難者救助のための試験を行ってきました。

今回の試験は、こうした実績を踏まえて、実用化に向けた運用上の残る課題を整理して解決するため、新たに改善したドローン無線中継システムを用いて実施することになりました。

これまでにも、遭難救助を目的として同様な試みは行われてきましたが、個別の通信事業者の端末に限定して無線中継を行うものでした。

今回の試験に使用されるシステムでは、そうした従来の制限を取り払い、複数の通信事業者の通信を同時に中継することが可能となります。

その他にも、無線中継が可能なドローンを移動通信網経由で遠隔で操縦できる機能や、ドローンに搭載した無線中継の電波の発信と停止を、移動通信網経由で遠隔で制御する機能が追加されています。

実験は、北海道広尾郡大樹町にある多目的航空公園と、その周辺で実施される予定です。