サウジアラビアの首都リヤドの王宮付近で4月21日夜、無許可で飛行していたドローンが治安部隊に撃墜されました。
サウジアラビアでは現在、隣国イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシ派が繰り返し発射する弾道ミサイルへの警戒から、防空態勢を強化しています。ドローンは娯楽用のもので、武装組織が放ったものではないと見られていますが、所有者は明らかになっていません。
現場周辺で激しい銃声が響く映像がインターネット上に投稿されると、政情異変を憶測する声も聞かれました。
当時王宮にはサルマン国王は不在で、銃撃によるケガ人も出ませんでした。
この撃墜を受けてサウジアラビア内務省は翌日、新たな法整備が完了するまではドローン飛行を許可制とすることを発表しました。法整備は現在最終段階にあるとのことです。
また、リヤド上空を通過するすべての航空便が欠航となるなど、多方面に影響が出ています。