「ドローン+画像認識AI」で密漁を監視 ミツイワとNTTコムウェアが共同実証へ

更新日: 2018.05.14 公開日: 2018.04.21
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2018年3月28日、ミツイワはドローンを利用した密漁を監視抑止する映像解析ツールに、NTTコムウェアが開発した画像認識AIであるDeeptectorを使用すると発表しました。

ドローンを利用した密漁の監視と抑止に使用するNTTコムウェアが開発したDeeptectorは、画像認識を用いて、目視による確認や識別を自動化できるサービスです。

深層学習により、現場で必要とされる観点で認識精度を上げることができ、監視・検査、社会基盤の劣化点検、製品の外観検査などで高評価を受けているといいます。

2018年4月からは、全国の漁業協同組合から協力を受けて、ドローンからの撮影、Deeptectorでの解析、関係機関への実時間通報の作業を想定した実地試験を開始します。

近年になって、密漁のやり方は巧妙化・悪質化し、その対策が重要な課題となっています。現状においては、漁業関係者自らが巡回、目視での監視を行う場合が多いといいます。

しかし、これには労力や費用負担が大きく、密漁を現認しても取り締まり当局に連絡しているうちに、密漁者が逃走したり、密漁者から攻撃されたりするなど、効果を上げることが難しく、危険をともなう状況です。

ミツイワでは、この問題解決のために、密漁の時間帯である夜間の監視に最適なカメラの選定や、監視に適した運用経路の調査や検討、ドローンを利用したデータ収集などを行ってきました。

ミツイワ・NTTコムウェア両社では、実地試験の結果を活かし、サービスを順次開始する計画にしています。