スイス連邦工科大学ローザンヌ校は4月16日、鳥のように羽ばたきながらドローンを操作する機構「FlyJacket」を開発し、同学YouTubeチャンネルに動画を投稿しました。
ドローンの操縦者は、身体とドローンの動きを同期させるため、VRヘッドセットとFlyJacketを装着します。操縦者が翼のように腕を広げ身体を回転させると、ドローンがその動きに対応して方向転換します。VRヘッドセットからの一人称視点により、鳥になって空を飛んでいるような感覚が味わえます。
開発者らによると、FlyJacketを利用することで、ユーザーは従来のコントローラに比べてドローンをより効果的かつ直感的に操縦できるようになるとのことです。
また、商業的可能性についても期待されています。ジャケット本体のデザインは、低価格で製造できることに重点が置かれているだけでなく、リュックサックに収まるコンパクトサイズに収納可能です。また、伸縮性能にも優れていて、幅広い体形にも対応可能です。
現在、FlyJacketはドローンにさらに多くのコマンドを追加中で、かつ自然で直感的な飛行を目指して飛行性能を調整しています。このプロジェクトは、木製の羽を使ってドローンを操縦するBirdlyを思い起させますが、ヘッドセットとジャケットという身軽な装備は、より実用性に富んでいるのかもしれません。
画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=L0FTPYkLKHI