2018年3月6日、ニュージーランドのオークランド空港で、ドローンの侵入により航空機の離着陸出来なくなり、空港は一時騒然となりました。
ドローンの妨害により、少なくとも20便が影響を受け、その他にも多くの乗客が空港で待機する事態となりました。
オークランド空港に着陸する予定だった航空機、Q300のパイロットは、現地時間の午前11時45分頃、管制塔からの警告を受けました。
警告の内容は、「不正なドローンが空港付近に出現したため、着陸を遅らせるように」というものでした。
これにより、オークランド空港は全ての飛行機の運行を30分間停止せざるを得なくなりました。
NZ92航空機は、日本の羽田空港からオークランド空港に向かう予定でしたが、この事件のため、オハケア航空基地に路線変更し、そこで給油を行う事になりました。
ボーイング777はオークランド空港から離陸する予定でした。しかし、不正なドローンが確認されたため、しばらく空港内を暖機運転した後も離陸できませんでした。
ニュージーランド空港側は乗客に対して、「お気づきの通り、オークランド空港付近でドローンが発見されたため、現在着陸ができません。給油のため、オハケア航空基地に進路変更いたします。
「給油中は、機内で待機してください」という内容の謝罪のメッセージを述べました。
また、オークランドでの乗換を予定していた乗客は、別のフライトを予約する形となりました。
地元の民間航空局によると、オークランド空港付近でドローンが確認された例は、2012年以来、37件にものぼり、そのうちの7件は実際に調査され、2件はCAAの執行機関により取り締まられ、1件には警告がなされました。
ニュージーランド航空の主任であるデービッド・モーガン氏は、「不用意にドローンを空港付近で操縦することは、多くの飛行機の乗客を危険にさらすことになる。
幸いにも今回、Q300のパイロットは、事前に管制官からの警告を受けたため、潜在的な事故を未然に防ぐ事ができた」と述べました。
アメリカの空港を始め、多くの場所では、空港付近でのドローン操作を禁止するなど、実際的な規制化を行っています。
ニュージーランドではまだ、各ドローンオペレーターの認識が甘く、こういった事件が後を絶ちません。
モーガン氏は、今後こういった事件に対する取り締まりを強化していく考えを明らかにしました。