南アフリカの国立公園、無許可のドローン使用を禁止

更新日: 2018.05.14 公開日: 2018.03.29
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南アフリカの北東部にあるクルーガー国立公園は、アフリカ大陸有数の鳥獣保護区で19,585平方キロメートルという膨大な面積を有しています。

この面積は、東京ドーム42万個分の広さで、保護区内にはライオンやアフリカゾウなどの野生動物が生息しています。クルーガー国立公園では近年、無許可のドローン使用者が増えており、管理者らは取り締まりを強化しています。

ファアラ氏は、クルーガー国立公園の管理者です。ある日ファアラ氏は、国立公園のゲート付近で不審な車両を発見しました。彼らが無許可でドローンを使用していたため、ファアラ氏がドローンパイロットを呼び止めました。

彼らは国立公園の野生動物を撮影するためにドローンを使用していたのです。ファアラ氏は、KNP(クルーガー国立公園)内でドローンを使用しないように、彼らに警告しました。

南アフリカの国立公園は、国家環境管理法により保護されており、許可されていない保護区内では、ドローンの使用が禁止されています。この法の下では、国立公園の上空2,000メートルの範囲において、ドローンを使用する事は、一般的に禁じられています。

クルーガー国立公園のマーケティング担当者ウィリアム氏は「最近、無許可のドローン使用に関して、観光客によって2件の目撃証言が報告された。許可されていない区域で車から降り、ドローンを使用して野生動物を追跡したり、撮影したりすれば、動物の生態系に悪影響が及ぶ可能性がある」と述べました。

ドローンの無断使用は、環境管理法に抵触するだけでなく、航空撮影権などの権利問題にも関わってきます。クルーガー国立公園側が、無許可ドローンを発見した場合は、その場で取り締まり、彼らの撮影機材は押収されます。

野生動物を保護するため、他の観光客に影響を与えないためにも、クルーガー国立公園は現在、取り締まりを強化しています。公園内でドローンを目撃した場合、通報できるように専用の電話窓口が設けられています。

海外の多くの国立公園では、ドローンの無断使用が禁止されていますが、日本ではまだ法整備が整っておらず、明確な規則が定められていません。

日本の環境省は、国立公園でのドローンの使用は控えて欲しいという意向を示してはいるものの、今のところ具体的な罰則などもないのが現状です。

とはいえ日本では、林野庁や河川管理者が国立公園を管理していることもあるので、ドローンで撮影を行う場合には、事前に許可をとっておくことが賢明でしょう。