中国の旧正月を彩った300台のドローンによる光のパフォーマンス

更新日: 2018.05.14 公開日: 2018.03.27
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2018年2月16日、中国西安市の旧正月(春節)では、今までにない特殊なショーが繰り広げられました。300台ものドローンによる華麗なパフォーマンスが表現されたのです。

今回のパフォーマンスは、過去に中国広州で行われたものより小規模だったとはいえ、素晴らしい空のライトショーに、市民は沸き立ちました。

西安市の中心部で雨の中行われたこのショーには多くの人が観覧に訪れました。あいにくの天気のために視界は優れなかったものの、人々は傘をさしながら夜空に浮かぶドローンを鑑賞しました。

このドローンイベントを組織したのは、プログラミングを担当したション・イーファン氏です。イーファン氏は、「ドローンの動きは全て1台のコンピューターによって制御されている。特殊なソフトウェアを用いてドローンをプログラミングした」と述べました。

パフォーマンス用のドローンに用いられたのは、イーハン社製のドローン「ゴーストドローン」です。ゴーストドローンは、スマホで直感的に操作ができる高性能ドローンで、イーハンは中国広州に本社を置く、2014年に設立されたばかりのUAV企業です。

中国では毎年、旧正月(春節)が盛大に祝われ、一般的には爆竹が使用されたり、街中が華やかな飾り付けで彩られたりします。しかし、近年の都市部では、環境保護などの観点から爆竹の使用が禁止され、春節でも、日本のお正月のように静かな場所が多くなっています。

この点、クリーンなエネルギーを使用し、騒音もないドローンショーで春節を祝うのは素晴らしいアイデアと言えるでしょう。

例えばインテルは、過去にCESにおいてドローンショーを行っており、最近では平昌冬季オリンピックでドローンを用いたパフォーマンスが行われました。しかし、春節を祝うためにドローンを用いるというのは全く新しい試みです。

西安市で行われたこのドローンのパフォーマンスでは、「福」の文字や「喜」の文字が空に描き出されました。

ドローンに搭載されているLEDライトは非常に強力で、さまざまな色彩を表現する事ができます。ドローンの数が多ければ多いほど、表現力は豊かになり、さまざまなアートを夜空に描き出す事が可能です。

なお、中国の西安市は、いち早くドローンの宅配サービスを開始した都市でもあります。中国のタオバオと対をなす京東(ジンドン)は、西安市内に40ものドローン配達路線を設定しました。ドローンの規制が厳しくない中国では、海外の先を行く、いわゆる「馬跳び」型の技術革新が進んでいます。

(画像引用:http://www.thedrive.com/)