広島県尾道市の廃校で小型無人機ドローンのパイロット研修教室を運営しているモー・チェ社は2018年1月18日に、尾道市と災害時にドローンを利用した情報収集において協力する協定を締結しました。
両者の協定では、水害や地震などの大規模災害の発生時にカメラを搭載したドローンを現地に飛行させ、罹災現場の状況を撮影した画像を取得し、尾道市に提供することにしています。
尾道市は、画像の提供を受けて罹災者の救助や物資の援助に活かす予定です。
将来的な計画として、広島大学が研究しているロボットアームを搭載したドローンを利用することで、道路網が寸断されている場合であっても医薬品や縄梯子などの物資を、必要とする現場まで届けられるようにすることなども検討予定にしています。
協定の締結式に出席した平谷祐宏尾道市長は「今回の協定で最新の技術を市民の安心と安全のために使えることになった。今後は映像だけではなく、音声を頼りに罹災者を発見することなど様々な展開が期待できる」と述べました。
モー・チェ社は2015年から尾道市の旧戸崎小で、国土交通省認定のドローンパイロット研修所を運営しています。