ドローンの販売、サービスを手掛けている京都市のワールドリンク&カンパニーは、風力発電所の建設計画予定地の風速や風向を安価に測定するサービスを2018年2月から開始すると発表しました。
農林業の分野においても、空撮で作物の生育状況を調べたり、山林の状況を確認したりする計画が進んでいます。
ワールドリンク社は、飛行中にドローンが傾くことで、風力や風向などを割り出す算出方法を開発しました。
風力発電所の建設には、年間の発電量を算出するために風力と風向の測定が欠かせません。
測定の方法には気象データを基にするシミュレーションがありますが、複雑な地形による影響を考慮できない問題がありました。
観測用の建築物を設けたり、大気中のチリなどにレーザーを照射したりして測定する方法もありますがが、数千万円もの費用が必要となります。
ドローンによる測定は1日当たり100万円から提供されます。風力発電所の建設に関与するコンサルタント会社向けなどに、本格的な測定の前に行う予備調査への利用を想定しています。
ワールドリンク社では、農薬を安いコストで散布したり、近赤外線カメラを用いて作物の生育状態を把握したりする用途にドローンを活用する事業を展開しています。
ITで農業を支援する京都市下京区のパーシテック社は、JAながのと連携し、長野県の野沢温泉村や飯山市が栽培している花をドローンで撮影し、生育状況などを調べました。
山林売買の仲介を行っている京都市中京区の山いちばは、山林を撮影して樹木の繁茂状況などを画像化し、山林の買い手に参考資料として提示しています。
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