間一髪でサメの群れから逃れた男の子。ドローンパイロットの手柄?

更新日: 2018.05.14 公開日: 2018.02.14
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ドローンで空撮をしていると、時にびっくりするような映像を撮ることができる瞬間があります。カリブ海のキレイな海を撮影しようとしていたアルテム・トカチェンコ氏は、ある日心臓が止まるような経験をしました。

カリブ海は世界でも有数の観光地で、綺麗な海やビーチに恵まれた場所です。ドローンでの空撮にも適しています。青い空にエメラルドグリーンの海がキレイなバルバドス、アンティグア・バーブーダ、バハマなどは、まさにドローン空撮に絶好のスポットと言えるでしょう。

カリブ海の綺麗なビーチにて、トカチェンコ氏は海辺を空撮していました。カメラには、少年がビーチから海の中に勢い良く飛び込む姿が映ります。

https://www.mirror.co.uk/news/world-news/boy-surrounded-sharks-playing-sea-11800828

少年は浅瀬で楽しそうに遊んでいますが、次の瞬間、ドローンカメラに映ったのが、サメの群れです。

サメは体長1m以上あり、少年の身長よりも大きいくらいです。5頭のサメがゆっくりと、ビーチで遊ぶ少年のもとに忍び寄ります。少年は近づくサメに全く気づきません。ドローン空撮をしていたトカチェンコ氏が、この少年に大声で危険を知らせ、少年はビーチに戻り、事なきを得ました。

動画から分かるように、ビーチにいる人たちは全く気づかない様子ですが、サメと少年の距離は一瞬2mほどにまで縮まりました。まさに九死に一生と言えるでしょう。

とは言え、人を襲わないサメがいるというのをご存じでしょうか?サメと聞くと非常に獰猛なイメージがありますが、人を襲うサメは全体の1割ほどと少ないのです。ダイバーによってはサメを見るために海に潜る人もいるほどで、カリブ海なら、バハマ周辺の海がサメを見られるダイビングスポットとして有名です。

サメのダイビングツアーに参加したダイバーが、サメに遭遇して、スリル満点の写真をフェイスブックにアップロードした結果、拡散されて話題になることもしばしばあります。

とあるダイバーを写した写真(https://i2-prod.mirror.co.uk/incoming/article11674459.ece/ALTERNATES/s615b/Great-White-Scares-Diver.jpg)では、海の透明度が高くないため、はっきりとは見えないものの、ダイバーよりはるかに大きなサメが背後から忍び寄っています。サメが顎をかすかに開いてダイバーに噛みつこうとした瞬間、ダイバーはサメの存在に気づき、間一髪の所で腰を曲げてサメをかわしました。

写真から推測すると、ダイバーを襲おうとしたのはホオジロザメで、サメの中でも最も凶暴な種類です。ホオジロザメの嗅覚は優れており、人の排泄物や血液に敏感に反応して、人を襲うと考えられています。しかし、穏やかなサメが突然、人を襲うこともあり、サメが人を襲う本当の理由は分かっていません。