過去2、3年間に渡りシリグリ市を脅威にさらしているデング熱の対策として、17歳の少年がつくったドローンが活躍することになりました。
もし使用テストがうまくいけば、紅茶商人の一人息子であるラジヴ・ゴーシュ君が製作したドローンが、ベンガル北部最大の都市で建物のテラスに溜まった水の写真を撮るために使われる予定です。
ラジヴ君のお父さん(56歳)ランジットさんはシリグリ駅で紅茶を販売しています。「まもなくテストフライトを行い、画質の確認を行う予定だ」とシリグリ市長と販売代理店のエイソック・バッタチャーヤは述べています。
パラダーンナガールのマルガレート高校に通うラジヴ君は、すでにシリグリ市長とシリグリ自治体の重役と会議を行っています。
皮肉なことにラジヴ君は科学に興味があるものの、成績が足りず、レベル2の科学クラスには入ることができませんでした。しかし、このことで興味が薄れることはなく、ドローンを製作することに数ヶ月かけ、高性能のカメラを搭載させました。
ドローンの製作は「言うは易く行うは難し」で、まずゴーシュ君は両親を説得させなければいけませんでした。「両親が僕の話を理解して受け入れてくれた後も、お金を借りないといけなかった。いくらかは隣人たちから、またファンドも利用した。僕はドローンを作るために150万ルピーを使った」とゴーシュ君は語っています。
ゴーシュ君はドローンを製作するのに数ヶ月費やし、パーツはアメリカと中国から購入し、一人で完成させました。
ゴーシュ君はドローンを製作しているとき、シリグリ市の市長がデング熱の対策のためにドローンを使うことを考慮しているということを耳にしました。そして、この市長の発言がドローンをどのように使えばよいかというアイデアをゴーシュ君にもたらしました。
ゴーシュ君によると、ドローンは1,800メートルの高さまで飛ぶことができるということですが、安全上の問題から、飛行の高さは200メートルに制限されています。
「トライアルは約1ヶ月間行われる」とラジヴ家が居住している45区の区長であるヌルル・イスラム氏は述べています。一方、「僕は広範囲にわたってドローンのテスト飛行をすでに行っており、それは満足のいくものだった」とゴーシュ君は語っています。
インドでは自治体によるドローン使用はカルカッタ市自治体で行われており、増加している停滞水やゴミを検出するため、サウスシティモールや30階を超える高層マンションの周りで、すでにドローンが使われています
2017年、シリグリ市でデング熱による死者は出なかったものの、公式に発表はされていませんが、蚊による伝染病により4人が亡くなっています。