テラドローン株式会社は、ドローン専用の建造物点検アプリケーション「TERRA DRONE INSPECTION」の開発に着手したと発表しました。
同アプリケーションでは、住宅やビルなどの建物の傷みや劣化の状態などをドローンから撮影して三次元化することが可能で、自ら迅速かつ容易に建物の状態を把握することができるようになっています。
同アプリケーションの開発を始めた理由として、ドローンを利用したインフラの点検が増える中で、これまでより容易で安全に建物の壁面や屋上の点検を自身で行うことを可能にするためとしています。
これまで、ビルや橋脚などの建造物の点検を人が目で見て行っており、人件費がかかるうえに、大掛かりな点検用の足場を設けたり、危険な場所で安全を確保する必要があったりするなどが問題となっていました。
こうした問題に対してドローンを利用することで、人件費を大きく抑え、高所などの点検時の安全も確保することができます。
同アプリケーションの特長として、DJI社製品のMavic、Sparkなどといった小型のドローンでも使用できることが挙げられます。
また、住宅やビルなどの建物の周囲を自律的に飛行することが可能で、得られたデータはクラウド上に保存されます。
クラウド上に保存されたデータから三次元情報を生成し、傷んだり劣化したりした箇所をこれまでより詳細に把握することが可能となっています。
同社では、2018年度内の実用化に向けて開発を進めていくとしています。