兵庫県警察生田署は2017年12月15日、神戸市中央区で開催中だった阪神大震災の犠牲者の鎮魂を祈念する光の祭典「神戸ルミナリエ」の会場上空で14日夜、小型無人航空機「ドローン」が飛んだと明らかにしました。
けが人などはなく、ルミナリエの運営にあたっても影響はありませんでした。生田署によりますと、付近のホテルに宿泊していた英国籍の大学生である17歳の少年が飛ばしたとみられます。
同署では、大勢の人が集まる催し物会場におけるドローンの飛行を規制している航空法の違反に該当するとみて、任意で少年から事情を聴取しました。
事情聴取に対して少年はドローンを飛ばした事実を認めており、「ルミナリエを見て、きれいだったから」と話しているそうです。少年は母親とともに日本国内を旅行中だったといいます。
飛行したのはイルミネーションが消灯する直前の12月14日午後9時半ごろ。会場にいた男性警備員が地上から20~30メートルをドローンが飛び、付近のホテルのベランダに入るのを確認し、近くの警察官に届けました。
ドローンは航空法により、人が集まる上空での飛行や夜間での飛行が制限されており、飛ばすためには許可申請が必要となっています。