NTT-ATシステムズ株式会社と株式会社iROBOTICS(アイ・ロボティクス)は、ドローンを用いた救助支援システムを共同で研究すると発表しました。
山岳での遭難や災害の発生時は、迅速に情報を集め、生存者の発見、有効な初期活動を行うことが重要となっています。
これまでは、大勢の人手に頼って情報を収集しており、時間がかかり手間を必要とするだけではなく、二次遭難の恐れもある業務でした。
ドローンを利用することにより、人がたどり着くことが難しい場所でも安全で速く詳細な情報を得ることができると見込まれます。
NTT-ATシステムズとiROBOTICSによる今回の共同研究では、ドローンの情報収集能力を進化させた救助支援システムを構築することにしています。
共同研究では、ドローンから発生する高い騒音があっても、罹災者や遭難した人の救助を求めている声を聞き取ることができるノイズキャンセル技術の実現を目指しています。
この技術により、映像だけでなく音声も含めた捜索や救助を行うことができ、社会基盤が断絶した場合でも広範囲での安否の確認を素早く実施できると見られます。
また、大量の撮影画像を簡単な操作で短時間に分析し、捜索活動に活かすことも目指しており、ドローンで撮影された精細な多くの画像を参照することで、広い範囲での調査や捜索が可能になります。
両社では、この技術を実現することで、これまで捜索する際に生じていた大きな負担を軽減できるとしています。