中国、インドの無人機が領空侵犯と非難

更新日: 2018.05.10 公開日: 2018.01.17
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中国西部戦区連合参謀部の張水利作戦局副局長は2017年12月7日、インドの無人機が中国の領空に侵入して墜落したと述べ、強い不満と抗議を表明しました。

無人機が飛来した日時や場所についての詳細は明らかにしませんでした。中国の新華社通信が伝えました。

張副局長はインドが「中国の領土と主権を侵害した」と述べました。張氏によれば、国境警備隊が無人機を発見したと語り、中国は国の権利と安全を毅然として守ると述べました。

2017年6月には、インドと中国、ブータンの国境が交わるドクラム高原で、中国がブータンとの国境近くで道路建設を開始したことに対してインドが憤慨し、中国軍とインド軍とが睨み合い両国の関係が険悪化していました。

中国とブータンはドクラム高原の領有権を巡って反目しており、インドはブータンを支持しています。

熾烈な非難の応酬が繰り返されたインドと中国の対立は、2017年8月に両国が部隊を撤退させることで合意し、沈静化する方向に向かっていました。

1962年には国境紛争が起きた中国とインドの関係は、現在でもいくつかの地域で国境線をめぐって両国間で対立が続き、緊張の高まりが繰り返されています。

国境紛争が存在するのはカシミール北部の山岳地域で、アルナーチャル・プラデーシュ州北東部の約6万平方キロメートルと、別の複数の地域の個別の区域です。

インドと中国は、現在も両国の国境線の広範囲を確定することができていません。