米軍の新しい軍用ドローンMQ-4C(トライトン)は、2017年11月17日にカリフォルニア州ポイント・マグの基地へ届けられました。
開発を担当したノースロップ・グラマン社の声明によると、トライトンは「長時間の監視、偵察を可能にする驚くべき持久力と耐久力」を持っています。2機目の機体は、2017年末までに基地へ到着する予定です。
この2機は、2018年時点でグアムに配備される予定で、その前に一連のテストを受け、そこで北朝鮮や中国の軍艦の監視と追跡に使用されます。このドローンは、フロリダの海軍航空基地ジャクソンビルを拠点とする海軍初の無人偵察飛行隊であるVUP-19(ニックネーム「Big Red」)によって運用されます。
トライトンは無人航空機として、人間の限界に制約されず、驚異的な連続飛行力を誇ります。最大16km程度の飛行を24時間まで行うことができ、重量は14.4tで、翼の幅は40m、全長は14.5mです。
厳しい気象条件にも耐えるように特別に設計されており、剛性の高い翼を採用しています。遠隔操作者を必要とせずにコースをチャート化することもでき、夜間に写真やビデオを撮影することも可能なイメージングセンサーが装備されています。
ノースロップ・グラマン社のダグ・シェイファー副社長はトライトンについて「海軍に重要な自律的能力を提供し、海上哨戒任務の範囲を拡大させる無人システム。我々は、この歴史的なプログラムに関われたことを誇りに思っている」と語りました。
トライトンの開発は2012年に開始され、2013年には初号機の初飛行が行われました。しかしその後、開発が遅れ、配備時期を当初の予定の2015年末から2018年に延期していました。
2014年には「2017年に沖縄嘉手納基地へ配備予定」という報道もありましたが、現在のところ日本国内への配備は明らかになっていません。
海軍は最終的に68台のトライトンを所有する見込みで、最終的にはフロリダ、イタリア、中東に配備される予定です。