2017年11月17日、英国・ウィルトシャー州の中学校コーシャム・スクールの生徒たちによる反いじめの力強いメッセージが、警察のドローンによって撮影されました。
校庭に集まった数百人の生徒たちによって「ALL DIFFERENT, ALL EQUAL(すべてが違い、すべてが平等)」と綴られた人文字は、ウィルトシャー州警察に導入された新しいドローンで撮影されました。
ボブ・スタテン副教頭は「11月第4週は全国的ないじめ反対週間で、同校はキャンペーンのスローガン『ALL DIFFERENT, ALL EQUAL』のメッセージを広めるため数多くの活動を行った。この人文字もその一環。生徒の父親にウィルトシャー州警察の特別警察官(ボランティアで通常の警察官と同等の権限と任務を持って活動する英国独自の制度)の責任者がいた関係から、警察所有のドローンでの撮影を提案された。上手くいくかどうか少し不安だったが、ある程度の話題になりとても満足している。生徒たちも大いに気に入って、心を一つにできた」と背景を語りました。
生徒たちが人文字を作る一連の過程を移した動画は学校のTwitterアカウントで掲載され、英国いじめ反対同盟のアカウントにもリツイートされました。
いじめ反対同盟は、2002年に設立されたいじめ撲滅キャンペーンを行なっている団体です。いじめの政策、子供や保護者への情報提供、教育機関・自治体のいじめ対策の訓練を行なっている他、教育省の支援を受けて、特別教育支援・障害者におけるいじめ対策プログラム等の開発・提供を行なっています。
子どもコミッショナー事務局、チャイルドネット、英国児童虐待防止協会、キッドスケープ等がアドバイザリーグループとなっています。主なメンバーとして、全国の自治体、児童保護に関するチャリティー団体などから構成されています。
スタテン氏は「刺激的な一日だった。次の全校集会で下級生たちも含めて映像を上映する予定」と付け加えました。