株式会社日立システムズは2017年11月27日、ドローンの取り扱いや撮影の代行、撮影した写真の加工と診断、データの保管および管理、業務システムとの間でのデータ連携を支援する「ドローン運用統合管理サービス」において、データの加工と診断機能を強化すると発表しました。価格については個別での見積としています。

ドローン運用統合管理サービスは、企業でのドローン利用を全体的にサポートするサービスです。今回の強化において、撮影した画像をもとに建造物全体の三次元モデルを作成し、建造物の脆弱化している部分が全体のどこに位置しているかを紐づけて管理する機能を実現しています。

この強化では、スイスのPix4Dが開発した航空写真３Dソフトが備える画像処理の技術を利用しています。撮影した多くの画像をもとに簡単に高速で三次元モデルを作成できるため、作業時間の短縮が期待できるとしています。

またオートデスクのAPI共通基盤である「Forge」と、日立システムズが開発した技術を応用することにより、撮影した画像と作成した建造物の三次元モデルとを対応させて表示する機能を提供します。

脆弱化した箇所を撮影した画像をマウスで指定することで、三次元モデル上に対応する箇所が表示されるため、脆弱化した箇所が建造物のどこにあるかを容易に把握できるとしています。

将来的には、脆弱化した箇所の自動抽出や過去の点検時の状態と比較して脆弱化の程度を判断するといった、自動劣化診断機能の提供も予定しています。

日立システムズでは、2020年度までで200社以上での導入を目標としています。