近畿地方の6府県警と陸上自衛隊などが2017年11月27日、南海トラフ地震の発生に備えるために救助技術の向上を目的として、堺市北区の屋外施設で合同訓練を実施しました。
訓練では、雨天であっても飛行することが可能な最新型の小型無人航空機ドローンが活用されました。
この訓練には、各警察の広域緊急援助隊員ら約320人のほか、大阪府の災害派遣医療チームDMATや監察医、物流会社などが参加しました。
訓練は午前6時に和歌山県沖で巨大地震が起こったとの想定で行われました。
屋外施設の約4,800平方メートルの敷地に、倒壊した木造家屋やビルを想定した構造物が置かれ、救助隊がチェーンソーやジャッキを用いて、負傷者に扮した人や負傷者に見立てた人形を、倒壊した建物の中から救出しました。
多くの回転翼を備えた円形のドローン1機は有毒ガスを検知することも可能となっており、屋外施設上空から各所の救助訓練の模様を撮影し、人員の配置などに活用されました。
訓練はその内容を事前には明らかにしないブラインド方式で実施され、「すぐ助けますからね」などと緊迫した声が飛び交いました。