KDDIは2017年11月29日、様々な分野で移動体通信ネットワークに接続したドローンの活用の進展を図る「スマートドローン」ビジョンの実現に向けて、ウェザーニューズと業務提携を締結したと発表しました。
KDDIおよびウェザーニューズは、ドローン向けの気象予測情報の提供や、基地局に設置した気象観測システム「ソラテナ」の活用を図るため、準備を進めるとしています。
2016年12月にKDDIは、プロドローン、ゼンリンの両社と業務提携を行い、2017年3月にはテラドローンと4G LTE方式を用いた「スマートドローンプラットフォーム」の開発に関して業務提携を行っています。
KDDIによると、ドローンによる遠距離の自動飛行を行うためには、ドローンの飛行の前に飛行予定経路の気象情報をもとに飛行可能か判断し、飛行中も突風や豪雨、霧などの正確な情報を事前に把握したうえで、着陸可能かの判断や飛行経路の変更を行う必要があるといいます。
両社は、これまでにも全国で約三千の基地局を用いた気象観測システム「ソラテナ」を共同で運用しており、今回の業務提携において、スマートドローンの飛行管制システムにウェザーニューズが持つ高精度な気象情報を組み込むことにしています。
これによって、スマートドローンが4G LTE方式を用いて瞬時に高精度な気象情報を得ることができ、安全性の高いドローンの自動飛行の実現を目指します。
KDDIでは、今後もIoT時代において、ドローンが移動体通信ネットワークに接続することで、設備の劣化の検査や農業に向けた支援、災害救助など、様々な方面で活動する「スマートドローン」ビジョンを推進するとしています。