2017年11月12日、秋田県五城目町・地域活性化支援センターで、女性向けドローンセミナーが開催されました。本セミナーは建設業界の人材不足解消を目的に県が初めて企画したもので、県内に住む10~50代の女性12人が参加し、ドローンの構造や操縦方法を学んだほか、現場で活用中の自動航行が実演されました。
近年、建設業界では慢性的な人材不足の状態が続いています。日本全国で人材獲得に向けた対策が行われていますが、東北地方では特に高齢化が深刻で、各県で人材確保の対策に追われています。
このような中、秋田県では、1995年をピークに県内の建設業従事者が7万6,000人から4万7,000人まで減少しています。一方で、50代以上が全体に占める割合は年々拡大し、慢性的な高齢化が進んでいます。
そこで、建設業界の「きつい、汚い、臭い」といったマイナスイメージを払しょくし、ドローンやICT(情報・通信に関する技術)を利用して産業構造を効率化していくとともに、女性や若者を受け入れていくための取り組みが行われています。
また、秋田県では、ドローンセミナーの他に女性技術者と女子高生が交流する「建設女子会」も開催されています。2017年9月には「県建設産業担い手確保育成センター」を県庁内に開設、県内外の高校、大学で出前講座を開いていくとのことです。