総務省消防庁は2018年度、悪天候時にも災害現場を撮影できる防水ドローンを、10の政令市に配備する方針です。
今まで、災害初期段階での情報収集には主にヘリコプターが利用されていましたが、天候によっては飛行させることが出来ず、情報収集が困難になることもありました。
しかし、ヘリコプターの飛べない悪天候時にも、防水性の高いドローンを使用すれば被災地に関する情報収集が可能になります。
2017年7月の九州北部豪雨では、ヘリコプターの飛ばせない悪天候時に内閣府が研究開発を進める全天候型ドローンを使用。福岡県内の孤立集落までの道路の状況を、搭載したカメラで撮影しました。
消防庁はドローンで収集した情報をもとに、必要な人員の数の把握などを迅速に把握し、迅速で効率的な災害支援に活用します。
配備されるドローンには、豪雨の際にも飛行可能な高い防水機能や、自動で飛行するプログラムを導入。17年度中に仕様書を作成し、18年度には入札により募ったメーカーに製造を委託する予定です。
配備対象の10の政令都市についてはまだ決定していませんが、各地方ブロックに1機以上を配備し、各地で起こる災害に迅速に対応できるようにする方針です。