2017年10月26日、テラドローン株式会社と日立建機株式会社は、共同で複数事業者によるドローンの運行管理を想定したデモンストレーションを実施しました。
近年、ドローンの技術は急速に発展を遂げ、建築や運送、各種施設やインフラの点検など、様々な分野への活用が進み、ドローンの有用性に期待が広がっています。しかし、その一方で安全面など様々な問題も多く残されており、今後ドローンを利用したサービスを幅広く展開していくためには、そうした問題を解決していくことが不可欠です。
今回行われた実証試験では、平時、災害時など様々な状況を想定し、9社2研究機関のドローンが運行管理システムで制御され、同一空域で飛行を行いました。
実験を行う上での中心となったテラドローン株式会社と日立建機株式会社は、国土交通省が推進する「i-Construction(アイ・コンストラクション)」と呼ばれる取り組みに大きく貢献しています。
「i-Construction」とは、建築現場における生産性向上のため、測量・設計・施工・管理など、全ての過程において情報化することを前提とした基準を導入する取り組みのことです。
国土交通省はこの技術を利用することによって、将来的には一人当たり5割程度の生産効率の上昇が期待できるとしています。今回の実験もその取り組みの一環で、今後もドローンによる建築現場でのデータ収集を積極的に行っていく方針です。