日立、不審なドローンを検知、追尾するシステムの提供を開始

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.11.06
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日立製作所はドローン検知システムを開発、2017年12月からの提供を予定しています。これは、重要施設などに接近した不審なドローンを検知し、カメラで追尾するシステムです。

ドローンは測量、災害時の状況把握などを始め、輸送や航空撮影など、様々な分野での普及が進み、その実用性や適応範囲の広さから、期待が広がっています。

その一方で、盗撮や不法侵入などの犯罪、そして墜落などの事故に対する不安も広がっています。

そのため、特に重要施設や人口の集中するイベント会場などを中心に、不審なドローンに対する監視、警備の強化が求められるようになってきました。

今までの観測装置は、マイクロフォンや、操縦時に使用する電波などから不審なドローンを検知していました。しかし、これらの観測方法では、雑音や他の電子機器の発する電波などによって影響を受けてしまうため、特に重要とされている人口の密集するイベント会場などでは効果を発揮できない場合が多く見られました。

その一方、今回発表された検知システムは、レーダーとカメラを利用しているため、これらの環境による影響を受けにくく、実際に飛行しているドローンをカメラによってリアルタイムで追尾、監視することができるため、より確実な警備が可能になると注目を集めています。