名古屋空港でドローンを活用した施設点検サービス実用化へ

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.10.30
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世界有数のドローンスタートアップであるベルギーのUnifly社と提携しているテラドローン株式会社が、名古屋鉄道・中日本航空・コハタらと共同で、ドローン(無人航空機)による空港の滑走路や施設点検の実用化へ向けた実験に成功したと発表しています。

テラドローン社はドローン運行管理システム(UTM)を通じて、空港内でドローンを活用するシステムを提供しています。

今回、実験を行った場所は県営名古屋空港内の駐車場と中日本航空の社屋上です。実験内容は「ドローン搭載型レーザ計測装置による3次元計測」と「空撮用ドローンによる運行管理・撮影」のふたつで、空港の路面や建屋のデータをドローンから収集します。

以前は人的資源によって行われていた空港での点検作業をドローンが行い、計3回、約15分の計測飛行を実施しました。

今後は、ドローンが空港施設内の点検サービスを代替するための実用化へ向けた取り組みを進める方針で、将来的には同空港および全国の空港の施設点検をドローンが効率的に行うことを目指す方針です。

テラドローン社のUTM事業は、ドローンをWeb上から容易にコントロールできる管制システムを構築しており、今回の空港内部での施設点検や、異常を即座に発見するための取り組みを通じて、安全かつ効率的な施設点検に大きな役割を果たす可能性を秘めています。