空飛ぶドローン無人タクシーが、ドバイで今後5年以内に実用化へ

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.10.24
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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府は、ドローンタクシー(無人航空機)による初のテスト飛行を実施。これは操縦士のいない「航空旅客輸送サービス」のテストで、ドローンは上空200mを5分間にわたって旋回しました。

今回のドローンタクシーは、ドイツ企業のVolocopterが設計したものです。2人乗りのヘリコプターのような機体の上に、18基のプロペラがリング上に装着されていて、最長で30分間の飛行が可能な仕様となっています。

また、ドローンタクシーには、バックアップ用バッテリーとローター、それに飛行中のトラブルに備えた2基のパラシュートを搭載。今後は「Voloport(乗客向けの離着陸場)」も建設予定です。

同プロジェクトのテスト飛行は、ドバイのSheikh Hamdan bin Mohammed皇太子のセレモニーの一環として行われ、今後5年以内に「無人の空飛ぶドローンタクシー」の実用化を目指しています。

Volocopterの最高経営責任者(CEO)を務めるFlorian Reuter氏は「無人ドローンタクシーを使うユーザーはスマートフォンアプリを使って、Volocopterを最寄りのVoloportに呼び出せるようになります。そこで、Volocopterが自動操縦で飛んで来てユーザーを乗せ、目的地まで連れて行きます」と言及しています。

また、GPSを通じた位置追跡機能はすでに備えており、今後はドローン衝突制御システムなどの強化によって、未知の障害物にも安全に対応できるようにする予定とのことです。