Matternetステーションが新たな医療ネットワーク構築にドローンを利用

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.10.17
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スイス政府は2017年3月、人口密集地域の都市を対象とした無人物流ネットワークの運営企業として、アメリカのMatternet社を認定しました。それに伴い、同社の血液サンプル・医療情報収集システムを担う「Matternetステーション」が、対象となる患者のケアの質向上や病院コストの削減に向けて動き出しています。

Matternetステーションは、自律型ドローン(無人航空機)とクラウドシステムにより、医療施設間との綿密なネットワークを構築予定です。

同ステーションには、ドローンの充電およびスマートな離着陸ができるパッドを備えていて、病院は迅速に血液サンプルや医療情報受け取ることが可能となっています。これは、Matternetステーションをハブとしたドローンが、病院と患者とを結びつける重要な役割を果たしている好例であるといえます。

これまでは、輸血を必要とする急患が発生した場合で血液型の判定が現場では不可能な時、機密扱いとなる血液サンプルを検査機関に運搬することは、法律上難しいという難点がありました。この時、ドローンを通じて迅速な運搬をおこなうのが、Matternetステーションの役割です。

ドローンを利用した無人物流ネットワークは、随伴する運転手も必要なく、空を飛べることから渋滞とも無縁であり、今まで以上に時間のロスを軽減することができます。それによって、患者の容体に合わせたスピーディなケアの提供も可能になります。