KDDI・JAL・JR東日本などの6社、無人で医薬品を受け取れるドローンポートの実証を実施

更新日: 2024.03.05 公開日: 2024.03.05
img

KDDI株式会社・KDDIスマートドローン株式会社・日本航空株式会社・東日本旅客鉄道株式会社・株式会社ウェザーニューズ・株式会社メディセオの6社は、2024年2月13日~22日の間、東京都江東区豊洲でドローンポートによる医薬品授受管理の実証を実施しました。

本実証は東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づくもので、都内におけるドローン物流サービスの早期の社会実装を目的としています。ドローンポートを活用し、輸送された医薬品の安全な授受と授受管理の省人化に向けた検証が行われました。

実証では約40名の病院関係者が医薬品輸送を体験。

参加者からは「ドローンポートを省スペース化し、病院の屋上など院内に設置してほしい」という要望が寄せられていました。

また、東京都病院薬剤師会の後藤一美会長は「病院からの発送も可能になれば、薬の返品もできるのに加え、緊急時の病院間での医薬品の融通も期待できる」、「ドローンポートを利用し夜間にも医薬品の配送が可能になると、病院および医薬品卸会社の双方で人員が少ない時間帯の省人化につながる」と、将来の医薬品物流の進展への期待を示しました。

実証で用いるドローンポートはIHI運搬機械社製、ドローンはACSL社製「ACSL-PF2」が採用されました。

社会実装に向けては、実証を通して設置場所に適したサイズのドローンポートが求められていることやドローンポートとドローン間のシステムが必要であるなどの課題と期待が確認されています。

今後は、医薬品輸送検証で把握した技術面・運用面・ビジネス面の課題への対策を引き続き検討しながら、ドローンによる医療物資輸送サービスに必要な安全運航体制やビジネスモデルの確立を目指していくとのことです。

(引用元:https://news.kddi.com/kddi/corporate/topic/2024/02/27/7290.html)